東京六大学野球 秋の早慶戦観戦
秋の恒例行事、秋の早慶戦観戦を11月3日に実施、9名が参加した。
前日に行われた1回戦は7-1で敗れ既に慶大の優勝が決まっていたが、連敗すると慶大の完全優勝を許してしまうことになり何としても避けたいところ。
早大は初回から5長短打により3点を先取、中盤で追加点を加えるも、慶大の猛攻を受けちょっとやばいかなと思ったが何とか振り切り、6対4で勝利。学生野球はテンポの良さが特徴であるが、この試合は3時間超という異例のロングゲームとなり、予定した懇親会開始時間も変更することに。
試合結果はさておき、少し個人的感想を。私が在学していた1980年代後半の早慶戦と雰囲気は大きくは変わらないが、2点ほど変化を感じた。
1点目として、いわゆるスポーツプレゼンテーションの視点で、最新の技術を駆使して観客にわかりやすく魅力やポイントを伝えようとしている点。打席に立つ選手のプロフィールや校歌の歌詞がスコアボードに表示される等。
選手名簿や歌詞カード等の小道具が不要になり、オフィス同様ペーパーレスに寄与?「早稲田スポーツ」の部数も減っているのだろうか?
2点目として、慶大応援席背景のイメージ看板。以前は早大のキャラクターの「福ちゃん」を慶大のキャラクターがボコボコにしている絵だった気がするが、「暴力的指導のタブー化」を背景にマイルドになっていると感じた。
時代の流れを受け、このような変化もあるが、早慶戦の持つ独特の雰囲気は不変。在学した時代こそ違え、「板橋稲門会」という共通項のもと、参加者全員で同じ場を共有し、校歌や紺碧の空を共に歌い一体感を味わうというのは何としても良いものだ。
これは他大学卒業生には決して味わえないものであり、早稲田出身者の特権と言えよう。
尚、翌日の3回戦も早大が勝利し勝ち点獲得、結果最終成績は3位となった。
小宮山監督就任初年度は不本意な結果となったが、2020年秋の早慶戦では優勝の美酒を是非皆で味わいたいものだ。
記:野木正弘(平成2年政経卒)