「舞い込んできた優勝!」

秋の空高く、うろこ雲漂う快晴の下、所は神宮球場。
11月とは思えぬ程暖かで、そして風もない、本当に過ごしやすい野球観戦日和の中、賑やかな応援合戦と共に2015年秋の早慶戦第2戦が始まりました。
例年であれば、1時間前の集合で、充分良い席が確保できるのに今年は、ほとんど空席がない非常事態。9人分の席を確保が本当に大変なことになってしまいました。
なんで又、こんなに盛り上がってしまったのか。
そうです。この間まで諦めていた早稲田8年ぶりの春夏連覇の夢が、ここに来て、急に復活、浮上してきたからです。

早稲田、慶応、明治に負け越し、さらに東大にも勝ち点を献上した法政に、優勝目前と勢いづく明治が負けるわけがない。「早稲田の優勝はもうない。」誰しもがそう考えます。
しかし6大学野球の神様、勝負の神様は憎い演出をなさるじゃありませんか。
1勝1敗で迎えた、明治と法政の第3回戦。なんと延長13回の戦いの末、法政が明治に勝利し、勝ち点を挙げてくれたのです。
それ故、95%諦めていた早稲田の優勝が、ここに来て、がぜん現実味をおびて来た訳です。

昨日の早慶戦第1戦は、早稲田が2点を先行したものの、9回に1点を返され辛くも逃げ切った本当に厳しい試合でした。
そして、今日の第2戦で、早稲田が勝てば2007年以来となる春夏連覇という大事な一戦となった訳であります。
ここまで演出して頂いて我が早稲田大学が優勝しない訳にはいかない・・。それがこの超盛り上がりの理由な訳です。
私の個人的な立場で言えば、今回の野球観戦は、現日ハムの斎藤佑樹が4年生の秋以来なので5年ぶりの観戦ということになります。(ちなみに、その2010年の早稲田は、斉藤の他に現西武の大石、広島の福井とドラフトで1位指名を3人がうけるという本当に強い素晴らしいチームでした。それでも春夏の連覇は出来なかったのです)

試合は、大竹、加嶋両投手の行き詰まる投手戦で始まりました。
大竹投手は、打者の心理を弄ぶかのような、緩急を混ぜた素晴らしい投球で3回までノーヒット。
慶大の加嶋投手も負けじと3回まで無失点。
慶大は4回と6回に失策で1点づつを失うも最後まで、眼を離せない投手戦のまま2対0で大竹の完封勝ちで、試合は終了。
早稲田大学の優勝という歓喜の時を迎えたのであります。(試合内容的には、少々淡泊な印象がありましたが・・。)

試合後に行われた優勝の表彰式、今回初めて見たのですが、6大学すべての選手及び応援団が集まるのですね。
素晴らしかったです。(今日、早稲田が勝たなかったら、彼ら全員、また明日出直しなんだなと、変な心配もしてしまいました・・。)
今回、板橋稲門会からの観戦参加者は、全員で9人でした。
今回の企画担当してくださった山上さん、本当にご苦労様でした。試合後、外苑近くの中華料理店で、おいしく楽しい優勝祝賀会を参加メンバーで行いました。
勝利のお酒が本当においしかったです。
楽しい一時をありがとうございました。

記:田嶋敏彦(57年社学卒)