「第17回ウォーキングの会」(2012年11月10日)
~懐かしの“都電”三ノ輪橋から一葉“たけくらべ”ゆかりの地~吉原を巡る
霜月十日土曜日。快晴、参加者19人(ご家族含め)、名づけて「懐かしの“都電”三ノ輪橋から一葉“たけくらべ”ゆかりの地~吉原を巡る」。
メダマの最初は都電に乗ること(強制ではないが)。
なんで都電、というムキもあろうが、このようなノスタルジックな催しでもないと、わざわざ乗ってみようという気になりにくい。
生涯の後半に一度だけ、生をうけた昭和の時代にしばし戻ってみるのも素敵ではないか。
次のメダマは樋口一葉である。
代表作『たけくらべ』の舞台竜泉寺とその界隈、一葉の旧居跡、記念館等、一葉文学の跡を訪ねる。
同館では15分程レクチャーをしていただいた(予約)。
これが、単なる見学にとどまらず、一葉への理解を深める手がかりになって、好評であった。
五千円札の功徳で来館者が増え、改装もできたという。
最後のメダマは旧吉原遊郭。
『墨東綺譚』(永井荷風)を彷彿させるものは残っていないが、何代目かの見返り柳が一本、大(おお)門(たった一つの出入り口)近くにうら淋しく立っていて、これから訪ねる客を眺めている。
彼は何を考えているのだろう。何を見てきたのだろう。問うてみたい風情であった。
女性は勿論男性でも、一人、二人では足を踏み入れづらいエリアで、こんな機会に見学できたことを多くの人が喜んでいた。
“下見”などと戯言を言いながら、鷲神社を最後に浅草に向かう。
浅草寺詣では昼食後それぞれにということにして、懇親会場のニュー浅草に入った。
この会場は、仲見世通りから一本東のメトロ通りに面した居酒屋。
たっぷりの飲み物食べ物が、疲れた身心をたっぷり癒してくれた。
この日の訪問場所を次に記しておく。
①宗屋敷跡~②円通寺~③浄閑寺~④永久寺~⑤千束稲荷神社~⑥竜泉寺~⑦一葉記念館~⑧一葉旧居跡~⑨飛不動~⑩大黒屋の寮跡~⑪見返り柳~⑫吉原弁財天~⑮鷲神社~⑯浅草